こんにちは、なみぷんです。
今回は角田光代さんの「八日目の蝉」の感想です。
ぜひ参考にしてみてください。
【八日目の蝉】基本情報
| 著者 | 角田光代 |
| 初版年月日 | 2007年3月25日 |
| 判型・ページ数 | 四六版・346ページ |
| 本体価格 | 本体1600円+税 |
第2回中央公論文芸賞を受賞した、映画やドラマにもなっている角田光代さんの有名な小説です。
あらすじ
物語は大きく2部構成となっています。
第1章は誘拐犯である女性の視点、第2章は誘拐された少女の視点から描かれています。
第1章 希和子の逃亡生活

第1章は誘拐犯の希和子の視点で描かれています。
希和子は不倫相手の子供を一目見にいきますが、衝動的にそのまま子供を連れ去ってしまいます。
連れ去った子供を自分の子供と偽り、逃亡生活を始めます。
約4年間もの逃亡生活をおくりますが、1枚の写真をきっかけに逃亡生活に終止符がうたれ警察に逮捕されます。
第2章 連れ去られた子供のその後の視点

第2章は希和子に連れ去られた子供(恵理菜)の視点が描かれています。
恵理菜は4歳まで希和子を本当の母親と思いながら生活しています。
希和子の逮捕とともに本当の両親・家族のもとに帰ることが出来ます。
しかしそれは幸せな生活ではなく、本当の家族と打ち解けることは難しくとても生きづらいものでした。
そして、大学生になった恵理菜も希和子同様に不倫をして妊娠します。
【八日目の蝉】を読んで

小説のテーマでもある『母性』とは?についてとても深く考えさせられる内容でした。
ポイント
- 希和子から恵理菜への母性
- 恵理菜から希和子への愛情
- 恵理菜の人生
不倫や誘拐などダークな内容ですが、この物語は【家族・愛情・母性】など身近だけどとても深いテーマが描かれています。
希和子は誘拐犯です。普通に考えれば許しがたい犯罪を犯しています。
でも、読み進めていくうちに誘拐犯の希和子が「このまま捕まらなければいいのに・・・」と思ってしまう瞬間がありました。
希和子が悪いことをしていることは理解しているのですが、どんどん強くなる子供との絆をみているとなんとも言えない気持ちになります。
頭の片隅には「このまま逃亡生活を続けられるわけない」と思いながらも、成長していく子供をみていると「普通に幸せになってほしい」「希和子と引き離さないでほしい」なんて感じてしまいました。
そもそも誘拐されなければ、本当の家族に大切に育てられて幸せだったハズ・・ですが。
恵理菜が本当の家族のもとに戻ったあとも、とてもせつない生活でした。
第三者から見れば、やっと本当の家族のところに戻れてよかったね!と思いますが、実際のところ恵理菜の立場になるとどうなのかな?って。
物心ついた時に生活をともにしていたニセの母がいて、いきなり実はこの人は誘拐犯で本当の親は別のところにいますって。
混乱しますよね。人間不信になるし本当の親と言われてもどうしていいのかわからない。
恵理菜は何も悪くないのに生きづらく、居場所がない。
恵理菜が人目を気にして生きていくことの理不尽さや切なさ
家族や母性っていろんな形があって、正解も不正解もないのかなって思いました。
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まとめ

【八日目の蝉】は母性とは?を深く考えさせられる作品です。
不倫相手の子供を誘拐して、自分の子供として育てている希和子
誘拐犯に途中まで育てられ、本当の家族のもとに戻っても孤独を感じながら生きている恵理菜
複雑な事情を抱えている恵理菜の家族や逃亡生活の途中で出会う人々
読み終えて思うことは、恵理菜には幸せになってほしいということです。
恵理菜にはなんの罪もないから。
【八日目の蝉】はいろいろ考えさせられる作品でした。
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参考【感想】世界から猫がきえたなら 川村元気
こんにちは、なみぷんです。 今回は川村元気さんの【世界から猫がきえたなら】を読んだ感想です。 ぜひ、参考にしてみてください。 【世界から猫がきえたなら】基本情報 著者 川村元気 初版年月日 2012年 ...
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