※当ページのリンクには広告が含まれています

読書

【ネタバレなし】『嘘つきジェンガ』感想|小さな嘘が招く結末とは

アイキャッチ

こんにちは、なみぷんです。

今回は「【ネタバレなし】『嘘つきジェンガ』感想|小さな嘘が招く結末とは」です。

こんな方におすすめ

  • 人間関係の話が好きな人
  • 心理描写の話を読みたい人
  • 短編集でも深く考えさせられる作品を求めている人

『嘘つきジェンガ』をアマゾンAudibleで

今すぐ申し込む

※30日間無料でお試し

『嘘つきジェンガ」基本情報(文庫版)


著者 辻村深月
初版年月 2025年11月
出版社 文藝春秋
本体価格 825円(税込)

『嘘つきジェンガ』とは?

ジェンガ

『嘘つきジェンガ』は辻村深月による短編集で、人間関係や心理描写を得意とする著者らしさが詰まった1冊です。

1話完結となっていて普段あまり本を読まない人や忙しい人でも読みやすくなっています。

人はだれでも小さな嘘をついてしまうことがあります。

自分を守るため、相手を傷つけないため・・など理由はさまざま

でも、自分がついた嘘がその後どんな影響を与えるか深く考えたことがある人は少ないんじゃないでしょうか。

『嘘つきジェンガ』は日常の中の「些細なうそ」がテーマです。

「些細なうそ」が人間関係をすこしずつ不安定にしていく様子が書かれていて読み進めていくといろいろ考えさせられる作品です。

 

あらすじ

『2020年のロマンス詐欺』
大学進学のため山形から上京した「加賀耀太」だったが、4月7日、緊急事態宣言が発令されてしまう。入学式は延期され、授業やサークル活動どころか、バイトすら始められない。そのうえ、定食屋を営む実家の売り上げも下がって、今月の仕送りが半分になるという。地元の友人「甲斐斗」から連絡が来たのはそんなときだった。「メールでできる簡単なバイト」を紹介してくれるというのだ。割の良さに目がくらんで始めた耀太だったが、そのバイトとはロマンス詐欺の片棒を担ぐことだった。早く「実績」を上げるよう脅され、戸惑いながらもカモを捕まえようと焦る耀太は、「未希子」という主婦と親密なやりとりを交わすようになる。ある日、未希子から「助けて、私、殺される」というメッセージが届く……。
『五年目の受験詐欺』
「紹介は、詐欺だったんです、私たち、騙されていたんですよ」――電話口でそう告げた女の声に「風間多佳子」は驚愕した。詐欺と言われてもにわかには信じられなかった。なぜなら、「大貴」は志望校に合格したのだから。教育コンサルタントが受験生の親向けに開く完全紹介制の「まさこ塾」に多佳子が通っていたのは、次男・大貴の中学受験に際してだった。頑張っても頑張ってもなかなか成績が上がらず苦しむ息子の姿に心引き裂かれていた多佳子は、息子を信じようと決意しながらも、つい、まさこ先生に持ち掛けられた、100万円で受けられる「特別紹介の事前受験」という甘い誘いに、夫にも内緒で乗ってしまったのだ。あれが詐欺だったなら、息子は自力で合格したのか。混乱する多佳子のもとに、「まさこ塾」で親しくしていた「北野広恵」から連絡がある。「多佳子さんにも、当時、まさこ先生からその……お誘いはあったの?」
『あの人のサロン詐欺』
「紡」はオンラインサロン「谷嵜レオ創作オンラインサロン オフ会」を主宰している。最初は漫画原作者・谷嵜レオとファンとの非公式な交流イベントだったが、谷嵜のようなクリエイターに憧れる彼らの質問を受けるうち、いつのまにか創作講座がメインとなった。紡が発する言葉を熱心に書き留める参加者たち……谷嵜レオになるまで、紡は自分がこんな風に話せる人間だとは知らなかった。自分の作品を熱心に愛してくれる皆が、紡の話に真剣に耳を傾けてくれる高揚感で、オフ会の時間はあっという間に過ぎる。しかし、じつは紡は谷嵜レオではない。谷嵜が覆面作家なのをいいことに、創作サロンの参加者にも、自分の家族にもそう偽っているのだ。これは詐欺なのだろうが、全身で谷嵜レオを生きてしまっている紡には、その考えはしっくりこなかった。ほんものの谷嵜が逮捕されてしまうまでは。

『嘘つきジェンガ』辻村深月 | 単行本 - 文藝春秋

この作品は登場人物たちがつく「小さな嘘」が軸となっています。

決して、大きな犯罪や悪意のあるものではなく誰でも一度は経験したことのあるような嘘です。

しかし、どんどん嘘が重なることで人間関係がすこしずつ歪み始めます。

本のタイトルの通り「ジェンガ」のブロックが抜かれていってバランスを崩しながら物語が進んでいきます


小さな嘘が怖いと感じた理由

嘘

『嘘つきジェンガ』を読んで怖いと感じる理由は、作中の嘘がとても身近だからです。

「これくらいの嘘なら大丈夫」の感覚でなにげなくついてしまうことって誰でも思い当たるフシがあるんじゃないでしょうか。

でもそれが取返しがつかなくなり自分や周りの人々がどんどん追い詰めれていく様子が丁寧に描かれています。

他人事では済まされず「自分もおなじことをしているかもしれない」と感じる怖さがあります。

読んで印象に残ったポイント

ポイント

一番印象的なのは、登場人物がごく普通の人という点です。

めちゃくちゃ不幸だとか極悪人が登場するわけではありません。

普通にその辺にいそうだからこそ、自分に重ねてしまったり物語の背景や心情を感じやすく心がゆさぶられると感じました。

『嘘つきジェンガ』はこんな人におすすめ

読書

『嘘つきジェンガ』は人間関係をテーマにした物語が好きな人に特におススメです。

恋愛・友情、家族関係など日常で生まれるリアルな感情の動きを味わいたい人には刺さる作品だと思います。

読み終えたあと、じっくり考えるのが好きな人にも向いていると思います。

逆に合わないかもしれない人

明るくさわやかな物語が好きな人にはあまり合わないかもしれません。

全体として重くモヤモヤが残る部分もあるので、楽しい物語や展開がはっきりする物語が好きな人には苦手と感じる人もいるかもしれません。

『嘘つきジェンガ』はアマゾンオーディブルで聴く読書ができる

ヘッドフォン

アマゾンAudibleは忙しい人におススメの聴く読書です。

30日間無料でお試しできるから隙間時間や移動時間、すきなタイミングで聴く読書ができます。

試してみて合わなくても30以内に解約すればお金が1円もかかりません。

『嘘つきジェンガ』もオーディブル対象なので気になる方はぜひお試しください!

>>30日間無料でお試し アマゾンAudible

登録はこちらから

まとめ|嘘は積むほど崩れやすくなる

カラフルジェンガ

『嘘つきジェンガ』は小さな嘘が人間関係をどれだけ不安定にするのかを描いた作品です。

自分がいままで悪気なくついた嘘や正直に言えなかった言葉についてきっと考えさせられます。

登場人物の立場や気持ちも共感できる部分があり、読み終わった後に心の奥に長く残る一冊です。

日常を少し違った視点で見つめ直してみたい人にぜひ手に取っても欲しい作品です。

 

参考【感想】八日目の蟬 角田光代

こんにちは、なみぷんです。 今回は角田光代さんの「八日目の蝉」の感想です。 ぜひ参考にしてみてください。 【八日目の蝉】基本情報   リンク 著者 角田光代 初版年月日 2007年3月25日 ...

続きを見る

  • この記事を書いた人

なみぷん

男の子2人を育てながら 週5で事務の仕事をしている アラフォーワーママです。 ミニマリストに憧れて 「出来ることから少しずつ」をモットーに ゆっくり断捨離進行中。

-読書
-