こんにちは、なみぷんです。
今回は朝井リョウさんの【もういちど生まれる】を読んだ感想です。
ぜひ参考にしてみてください。
【もういちど生まれる】 文庫版 基本情報
著者 | 朝井リョウ |
発売日 | 2014年04月07日 |
判型・ページ数 | 文庫判・288ページ |
本体価格 | 本体590円+税 |
<作品紹介>
バイトを次々と替える翔多。美人の姉が大嫌いな双子の妹・梢。才能に限界を感じながらもダンスを続ける遥。若者だけが感受できる世界の輝きに満ちた、背中を押される爽快な青春小説。
朝井リョウ プロフィール
朝井 リョウ(あさい リョウ、男性、1989年〈平成元年〉5月31日 - )は、日本の小説家。 2013年、『何者』で第148回直木三十五賞受賞。直木賞史上初の平成生まれの受賞者であり、男性受賞者としては最年少者
朝井リョウさん原作の『桐島、部活やめるってよ』の映画を見ました。
映画を見て、ストーリーの展開に衝撃を受けました。
たった1人の学生が部活をやめるらしい、という噂からいろんな人の通常の毎日に変化がおこっていく様がなんとも不思議でぐいぐいストーリーに引き込まれました。
原作者の朝井リョウさんに興味が沸き【もういちど生まれる】を手にとりました。
【もういちど生まれる】を読んで
大人になる前の微妙な年代である5人の大学生がテーマのストーリーです。
1つ1つは短編でとても読みやすかったです。
5人それぞれが表には出さない悩みや苦悩があって、悩みながら苦しみながらも毎日を過ごしていくところがとてもリアリティを感じました。
さわやかな青春小説ではないけれど誰しも感じたことがある、自分の限界とか理想と現実とか嫉妬とか・・・。
細かな心情がとてもよく表現されていて、感情移入して読んでいました。
辛い気持ちだったり、苦しい気持ちだったり、より現実的な青春小説という感じでした。
読み進めていくと、5人それぞれのストーリーがつながりだして「あれ?あの時の話つながってる!」みたいにどんどん引き込まれていきます。
そしてもう一度読み返したくなります。
読み返すと、最初に読んだ時は気づかなかった人のつながりに気づいて違う楽しみ方もありました。
個人的には青メッシュの遥(ハル)が好きでした。
まとめ
朝井リョウさんの【もういちど生まれる】は大人になる前の微妙な年代の細かな感情が丁寧に表現されている青春小説でした。
子どもでもないけど大人にもなりきれていない年代。
現実がみえてしまったり、なりたいようになれないもどかしさ。
社会にでて大人になってしまうとそんな辛く苦しい感情も青春に見えてしまいますね。
爽やか系青春小説もいいけど【もういちど生まれる】はリアリティのある苦い思いが表現されている青春小説でした。
読んでみると社会に出るまえの若い自分を思い出すかもしれません。
興味のある方はぜひ手に取ってみてください。
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